新十津川町は空知のほぼ中央、石狩川右岸に位置し、中央を徳富川が貫流、西にピンネシリ岳がそびえる。
肥沃な地で作られたお米は最上級「特A」(ななつぼし・ゆめぴりか)の、道内有数の米どころだ。
その良質米を気軽に存分に楽しめるのが、ご飯2合で900円のメガ盛りグルメ。
かつ丼やカレーなど5種類ほどのメニューから選ぶことができる。冬はしんとつかわ雪まつりで、お腹も体も温まる。雪まつりのイベントの冬鍋大会は、出品されたアイデア鍋を味わい、一番おいしかった鍋に投票する。
また、冬鍋大会同様に盛り上がるのは中華鍋押相撲選手権大会だ。安定しない中華鍋に乗って相撲をする姿がテレビ朝日「ナニコレ珍百景」という番組で全国放送された。
新十津川町を拓いたのは、明治22年の大水害により移住した奈良県十津川村の人々だ。120年以上経った今も、十津川村を母村(ぼそん)と呼び、交流を続けている。
平成23年9月に台風第12号により十津川村で大きな被害が発生した際には、いち早く義援金を届け、職員を派遣した。飲食店では、高菜の浅漬けでくるんだ十津川村郷土料理のめはりずしを提供し、食文化も伝えている。
平成29年は町政施行60周年、平成30年は健康づくりの町宣言から50周年を迎える新十津川町。酒米の生産が道内一で酒造会社もあることから、現在、農研機構と、酒米を精米する際に発生する酒米粉の活用研究に取り組んでいる。削られた酒米の再活用が狙いで、酒米の特性分析を行い特性にあった新たな特産品の開発を目指す。
また、イースタン・リーグ戦の開催などで親交を深めてきた北海道日本ハムファイターズとは、平成28年3月12日にパートナー協定を結び、スポーツによる地域活性化と健康づくりを目指している。
JR北海道のダイヤ改正で、新十津川駅は日本一早い最終列車が出る駅(午前9時40分)となった。駅入場券の復活やグッズ展開などピンチをチャンスに、PRと集客に成功している。
歴史を伝承しながら、北のふるさとを伸びやかに築いている。