石狩川振興財団は、10月18日(金)に、札幌市内のホテル札幌ガーデンパレスにおいて、令和元年度の市町村河川情報委員情報交換会議を開催しました。
当財団は、石狩川流域の全46市町村の河川事業担当部長・課長から構成される市町村河川情報委員の制度を設けており、川づくりや川からのまちづくりについての情報を市町村間で共有することを目的に、毎年、市町村河川情報委員が出席する情報交換会議を開催しています。
今年度の情報交換会議は、昨年に引き続き、水防災対応と地域振興という、2つのテーマを設定しました。
水防災対応については、はじめに、北海道大学の今日出人教授から、東日本大震災の経験に基づく災害時の対応について、説得力ある講演をいただきました。これに続き、北海道から、昨年度の北海道胆振東部地震や7月豪雨を含めた北海道の災害状況について、北海道開発局から、住民自らの行動に結びつく水害・土砂災害ハザード・リスク情報共有プロジェクト、北海道胆振東部地震への対応及び気候変動を踏まえた新たな検討について、いずれもタイムリーな情報提供をいただきました。今般の台風19号による甚大な被害等を踏まえて、聴講時さらにはその後の意見交換等において、いつにも増して真摯に取り組まれていたと感じました。
地域振興については、「かわたび北海道」という、川をまちづくりやにぎわいの場、また観光の場としても活用していくプロジェクトが進められていることから、北海道開発局から全体的な取組状況をお話しいただきました。また、自治体代表として砂川市から、かわまちづくりについての事例の紹介を、さらに今回は、実際に川を中心に活動されているNPO法人「まち・川づくりサポートセンター」から、具体の活動の紹介をしていただきました。
会議後の情報交換会も、多くの市町村、北海道開発局、北海道の方々にご参加いただき、有意義なものになったと考えています。
当財団としては、国、北海道、市町村が一堂に会して情報共有し、議論する場として、情報交換会議が貢献できるものと考えており、参加していただく市町村にとって有意義なものとなるよう、さらに工夫していきたいと考えております。
開催日時 令和元年10月18日(金)14:00
開催場所 ホテル札幌ガーデンパレス
1 開会挨拶 (一財)石狩川振興財団会長 黒氏 博實
2 議 題
(1)水防災対応
○災害時の対応について~東日本大震災を中心として~(講演)
北海道大学 教授 今 日出人 氏
○北海道における平成30年度災害について
北海道建設部土木局河川砂防課災害復旧・海岸グループ 主幹 榑林 基弘 氏
○住民自らの行動に結びつく水害・土砂災害ハザード・リスク情報共有プロジェクト
北海道開発局建設部河川管理課 水災害予報専門官 入交 泰文 氏
○北海道胆振東部地震への対応及び気候変動を踏まえた新たな検討について
北海道開発局建設部河川計画課 河川計画管理官 武田 淳史 氏
・意見交換及び質疑応答
(2)地域振興
○かわたび北海道について
北海道開発局建設部河川計画課 課長補佐 米元 光明 氏
○砂川地区かわまちづくり計画
砂川市建設部 技監 小林 哲也 氏
○ミズベリングから「かわたび北海道へ」
NPO法人「まち・川づくりサポートセンター」事務局長 森井 智江 氏
・意見交換及び質疑応答
3 情報交換会
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